FC2ブログ
未分類 | 
Graphical Clock neon
Graphical Clock
ioi.toot
最近のコメント
カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
リンク
追越ノート―「ここ」から世界へ
≪2019.08  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  2019.10≫
プロフィール

TAKESHI

Author:TAKESHI
下田にて

最近の記事
月別アーカイブ
2006.03.24 Fri
キューバは貧しいか!?〔1〕
WBCの決勝で日本がキューバと対戦することになって、TVやマスコミもあわててキューバの資料をかきあつめ、付け刃的にキューバについて放送していた。

そこで打ち出されていた一面が
「社会主義国としての貧しいキューバ」だった。

ベースボールは確かに強いが、そのための道具を手に入れるのがままならない。よくありがちな、物質的貧しさをがんばって強調していた。

マスコミはバカだから、現実の一面を切り取って、最新の技術を駆使してがんばってデフォルメ化する。それを鵜呑みにする視聴者はもっとバカで害ですらあるのだが、そのはなしはここではしない。

そういうオレも、現実の一面を切り取って最新の技術を用いずに、がんばらずにデフォルメ化するけれども、それがオレの直観した「本当」であるのは確かなことだ。


キューバは貧しいか!?


という命題に答えるためには、まず
「貧しさ」とはなにか!?
という問いから始めなければならない。

キューバが日本と比べて物質的に乏しいのは確かだった。
オレは 数日間キューバに滞在したことがあるが、いわゆる「電化製品」なんてものはほとんど見当たらなかった。そんなコトバすら存在するのかどうかあやしいくらいだ。デパートだといわれて中に入ったら、粗末な陳列台にポツン、ポツンと商品が置かれていた。もちろん、パソコンなんてあるわけがない。

オレがホームステイした家はハバナ大学の目の前にあった。おそらくキューバでは上流の家庭だろう。初期のテレビと初期の冷蔵庫があった。テレビをつけたらベースボールの試合がやっていたが、画面の乱れがひどすぎたのですぐ消した。シャワーのお湯はもちろんでない。

聞くところによると、食糧に関しては配給制があるらしい。「おれの葉巻を買ってくれ」とつきまとってきたキューバ人は、これを売れれば政府から配給カードがもらえるといっていた。オレはよく吟味して交渉した上、コイバの葉巻を買った(キューバの葉巻は世界一だからね!)。

キューバのお金には2つの種類がある。キューバペソと兌換ペソだ。簡単に云うと、前者がキューバ人用で、後者が観光客用。一般的に観光客はこの兌換ペソを使わなくてはならない。ホテルやタクシーや博物館などでは、兌換ペソでの支払いを求められる。そして、この兌換ペソを使った場合、物価は日本のそれとほとんど変わらないものとなる。ちょうど1ドル=1兌換ペソくらいか。社会主義のシステムはおもしろい。

ではキューバペソの価値はどれくらいかというと、正確にはおぼえていない。でも、バスの値段にしても、ピザ一枚の値段にしても、日本円にしておそらく2円に満たないだろう。教師の平均月収が約20ドルで、医者が約40ドルだといっていた。

だから当然、相当の特別な事情がないかぎり、国外へ出ることはできない。私費ではもちろん無理だし、まず第一に政府がそれを禁じている。

言論の自由はほとんど認められていない。オレがキューバ人にまぎれて買った新聞は、わずか2枚のものだった。「Rebelde(反抗)」という新聞で、昔あった革命のことや資本主義の批判について書かれていた。

世界中で数少ない社会主義を掲げる国として、
北朝鮮とキューバがある。

両者とも完全な社会主義国ではないけれど、中国やベトナムのように多くの外国資本が国内に流入していないという点では似ている。
でも両者はまったく違う。

キューバには、飢えで苦しむ人はおそらくいない。
キューバ人は、教育も医療もベースボールの試合観戦もタダだ。特に医療の水準はかなり高く、毎年ラテンアメリカの各国にボランティアで医師を派遣している。さらに、奨学制度を設けて、毎年ラテンアメリカの各国から将来医者を志す若者をたくさん受け入れてもいる。その中にはアメリカ人もいる。


アメリカが主導権をとったWBCの大会で、
決勝に勝ち上がったのが日本とキューバだったというのは、
政治的にみれば実に象徴的なことである。


どちらもアメリカと密接な関係を持つ国だ。
でも両者はまったく違う。


大国の「正義」に従順しつづける国と
大国の「不正」に抵抗しつづける国


どちらも小さい島国なのに。



(次回へつづく)


未分類    Comment(2)   TrackBack(0)   Top↑

Comment
同感です Posted by KATANA
まったく同感です。
私もキューバからはむしろ「本当の豊かさ」を感じます。

キューバの野球選手が謙虚ですばらしく、
音楽もいいのは本当の豊かさを知っているからかもしれませんね。
2006.03.24 Fri 20:03 URL [ Edit ]
おもしろい Posted by ちか
文才あるのか興味のツボなのかとても面白く読んだ。次回に期待!
2006.03.26 Sun 21:20 URL [ Edit ]

管理者にだけ表示を許可する

Top↑

TrackBack
TrackBackURL
http://teamoterere.blog59.fc2.com/tb.php/4-e670da4d

Top↑