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2006.08.02 Wed
パウル・クレーの絵

昨日、佐倉にある川村記念美術館に行ってきた。
パウル・クレーの特別展示会が今月の末までやっている。

川村記念美術館には、有名な絵が何点も常設されている。モネの『睡蓮』(上野の西洋近代美術館のよりかは小さいけど)もあるし、ピカソの絵もいくつかある。

常設展の中では、マグリットの絵とシャガールの絵(両者とも絵の題名は忘れてしまった)が、特にオレの心を強くひきつけた。

パウル・クレーの絵は、谷川俊太郎の『クレーの絵本』などで見たことがあったが、写真と実物とではまったくちがう。この先どんなに印刷技術が発達しようとも、本物とのあいだの圧倒的な格差を埋めることはできないだろうと思った。

クレーの絵は、ほんとうにやさしい絵ばかりだ。
子どもがみて喜ぶような絵。
大人がみても思わずほほ笑んでしまうような絵が多い。
専門的なことについてはわからないが(そもそもそんなもの知らないほうがいい)、「線」と「丸」と「ぼかし」を印象的に組み合わせているなと思った。

中でももっとも強く魅せられたのは、展示会の最後の絵だった。

題名は『宝もの』。

その絵についてはここでうまく説明することはできないが、その絵のシンプルさは、とにかくみる人の心に強く訴えるものがあった。あまりにも気に入ったので、後でその絵のポストカードを買ったが、本物とはまったくちがっていたので少し落胆してしまった。

その絵は、ジーっとみていても飽きないものがあった。クレーの思いや肉感がそのまま直に伝わってくる感じだった。

まるで子どもが描いたような絵。
しかし、この絵を描いたのは大人である。

大人でありながら子どもを失わないでいた人。
それがパウル・クレーだとオレは思った。

と同時に、
あの時代、子どもを失わないでいることがどれほどのことであったかを考えると、この絵が持つメッセージの強烈さに圧倒されずにはいられなかった。

パウル・クレーは1879年にスイスのベルンで生まれ、1940年に亡くなった。そしてその間、ドイツで第一次世界大戦を経験している。アドルフ・ヒトラーの政権下で、パウル・クレーの絵は「退廃芸術」というレッテルを貼られ、その展示は全面的に禁止された。いわゆる「芸術の迫害」である。

そしてこの絵は、1937年、クレーの晩年に描かれている。
おそらく、全人生をかけた壮絶な闘いの結晶であったにちがいない。


「まっすぐはとどく まっすぐは貫く まっすぐは跳ね返る まっすぐは終わらない
 まっすぐを生み出す力は まっすぐではない 曲がりくねり せめぎあっている」   谷川俊太郎




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2006.08.03 Thu 14:41 [ Edit ]

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